来ました! Roland社が「TR-8S」の弟分ともいえる新たなビートマシン「TR-6S」を発表です。
「MC-101」と同サイズの筐体に「TR-8S」のスペックを凝縮した、魅力的なリトルモンスターの誕生です。
いまさら説明の必要もないでしょうが、「TR-8S」は過去のTRシリーズ「606」「808」「909」「707」「727」のすべてのサウンドをACB(Analog Circuit Behavior)トーンで再現した、Roland社のフラッグシップ・ドラムマシンです。加えてモノラルで約600秒ものユーザーサンプルや、最近ではアップデートでFM音源まで使用可能になり、ビンテージハードウェアの再現だけにとどまらない強力なサウンドと機能を特徴としています。
さて、今回発表された「TR-6S」ですが、スペック表を見るとサウンドエンジンやエフェクト、ステップ・シーケンサー部は「TR-8S」と同等のようです(ユーザーサンプリングとFM音源も搭載!)。
ユーザー・キットが128個、ユーザー・パターンが128個に各A〜Hのバリエーションと2フィルインというのも同スペック。もちろん16ボタンの「TR-REC」に、モーション・レックもありますね。
SDカードスロットもついてます。ついでにUSBオーディオ/MIDI機能も搭載。このサイズでこのスペックは驚異的です。
なお、同時に使えるトラックは11から6へと減りましたが、かわりにUSBバス電源および電池駆動で、705gの軽量ボディ(電池含む)と、機動力は格段にアップしています。これは発売が楽しみです。
ちなみにBoutiqueシリーズの最新作「TR-06」も同時に発表されています。
こちらもおなじみ、「TR-606」をACBで再現したモデルになります。
「TR-606」は友人がかつて持っていてさんざん遊ばせてもらいましたが、「TR-808」とはまた違うイカしたサウンドです。ハイハットとかタムとかもう絶妙に軽快で……
……って、うわ、こっちはこっちで楽しそう!
エフェクト載せるだけでこんなになるんだ。シャッフルもついてるし。
「TR-6S」がミニワークステーションだとしたら、こちらは演奏する楽器ですね。そういう棲み分けで来たかという感じです。
あと、トリガーイン/アウトがまたモジュラー派の方々にもうれしい仕様追加じゃないでしょうか。
とりあえず詳細は、Roland社のWebサイトをご覧ください。