ちょっとびっくりなニュースです。Prophet-5、というかデイブ・スミス氏のSequential社がFocusrite Plcに買収され、同グループの関連会社となりました。
Sequential社についてはいまさら説明はいりませんね。銘器Prophet-5の復活も記憶に新しい、生ける伝説ともいえるシンセサイザーメーカーです。
そして、Focusrite社といえばこちらもレジェント、故ルパート・ニーヴ氏が設立したプロ用レコーディング機器のメーカーです。
もっとも氏の設立した同社はフィル・ダダリッジ氏(かつてレッドツェッペリンのツアーでサウンドエンジニアを務め、Soundcraft社の共同創設者で、Focusriteグループ会長…っていうかスゲーな、Wikipedia情報ですが)に売り渡され、現在の同グループの中核企業となり、広く民生品も発売するようになってます。
たしかに「あのISAマイクプリの…」というよりも「あのちっちゃな赤いオーディオインターフェイスの!」といったほうが通りがよいかもしれませんね。
そのFocusriteグループはというと、傘下の企業にはスピーカーメーカーのADAM Audio(英)およびMartin Audio(独)、シンセサイザーメーカーのNovation(英)があります。Novationとはソフトウェアのバンドルなんかで協業の効果もよく現れてますよね。
そして、ここに来てのSequential社(米)の買収です。Focusriteグループは欧州のイメージが強かったので、ちょっと意外ではあります。まぁSequential社自身はProphet-5 Rev.4が大人気とはいえ大きな会社ではないし、開発資金に余裕ができて大歓迎な感じかもしれません(同社ニュースリリースでのデイヴ氏の写真も、ほっくほくの笑顔です)。
なお、Novation社で忘れてはならないのは、こちらもレジェンド・シンセデザイナーの故クリス・ハゲット氏。デイブ・スミス氏とのコラボを見られないのは残念です。もっとも両氏の創り出した製品はぜんぜん別ベクトルの個性なので、逆にいえばグループ内でSequential社とNovation社の棲み分けはキッチリできてるってことかもしれません。
とりあえず今後、Sequential社からどんな製品が飛び出してくるか、楽しみが増えた気がします。