シーケンシャル社(旧Dave Smith Instruments社)のドラムマシン「Tempest」がディスコンになってます。Mophoのラインもすっかり消えて、同社のラインナップもだいぶ整理されました。
さて、「Tempest」は、あの「Prophet 5」を産み出したシンセ界の重鎮、デイブ・スミス氏と、「LM-1」や「Linn Drum」「AKAI MPCシリーズ」などの開発に携わったビートマシン界のレジェンド、ロジャー・リン氏のコラボにより生まれたドラムマシンです。
ただし、ドラムマシンとはいってもハードウェアはシーケンシャル社製。オシレーターは2アナログ+2デジタル(PCM音源)+サブオシレータの構成で、ハイパス+2ポール/4ポール切り替え可能なカーティス社製ローパスフィルター(もちろんレゾナンスつき)を搭載し、5基のエンベロープジェネレータおよび2基のLFOでマトリクスモジュレーションが可能という、なにそれもうヘタなアナログシンセより強力じゃん!っていう中身になってます。
まぁその分、お値段もなかなかだったりしますが……。
とりあえずいま流通している在庫がなくなり次第、終了とのこと。
で、後継機はというと……
開発中みたいですね!
早ければ秋口くらいには、なにかアナウンスが期待できそうです。
ちなみにデイブ・スミス氏、今年の4月に古希を迎えられました。そうです、御歳70歳!
それでまだ現役! しかも最前線にいて、Prophet Xなどの新しいコンセプトのシンセサイザーを作り続けています。ほんとにすごいバイタリティですね。
盟友ロジャー・リン氏もご自身の会社、「Rodger Linn Design社」を率いてがんばっておられます。
どちらも、これからも新しい楽しい楽器を、たくさん生み出していってください。
……あ、そういえば、「Tempest」のサンプリングマシンバージョン(?)がRodger Linn Design社からアナウンスされてたような気もするんですが、そっちはお蔵入りでしょうか。
それとも記憶違い?
もしくは、「Tempest」後継機種はサンプリング機能あり?