YAMAHAが産んだ銘器「CS80」の魂を現代に蘇らせた、まさにドリームでレプリなシンセサイザー「DECKARD’S DREAM」。その1ボイス仕様ともいえるセミモジュラーシンセを開発元のBlack Corporationがプリオーダー受付中です。
その名も「DECKARD’S VOICE」!
「CS80」はVCO-VCF-VCAのボイスアーキテクチャを2列レイヤーして音づくりします。つまり2系統のボイスで1音色が構成されるわけです。で、「DECKARD’S VOICE」はというと、ちょうどその1列分を取り出してユーロラック仕様にパッケージしたモジュールになります。ついでにセミモジュラーなので、パッチポイントを活用すればオリジナル以上の拡張性も得られます。
ちなみに「CS80」のフィルターはステートヴァリアブル型(出力はハイパス+ローパス)で、ハイパス側にもレゾナンスがあるのが特徴です。で、「DECKARD’S VOICE」もその仕様をきっちり踏襲しています。
ついでにYAMAHAのアナログフィルターは、レゾナンスを目一杯あげても自己発振しません。個人的にCS系の音ってマイルドですごく洗練されたイメージなんですが、そのへんやはりこのフィルターの特性の影響が大きいんだろうなと思います。
で、ユーロラック仕様の「DECKARD’S VOICE」には、フィルターインのパッチポイントも用意されています。ここに外部音源をつないで音作りしても良いし、逆に「DECKARD’S VOICE」のオシレーター波形やノイズをソースとして、他社のモジュールで加工することもできます。
このへんはモジュラーシンセならではの楽しみ方ですね。
さて「DECKARD’S VOICE」のお値段ですが、完成品で$699とのこと。
プリオーダー時に預かり金として$199を支払い、製品完成後に残金$500を精算する段取りとなります。
ついでに「DECKARD’S DREAM」も「MK2」となり、お値段は$3,749で、プリオーダーは$1,999。
「MK1」は19インチラックでしたが、「MK2」は薄型になりデスクトップとしても使えます。
「予算がちょっと…」という場合は、もっとお安く入手可能なDIYキットもありますよ。腕に自信のある方は挑戦してみては……
はい、無理っす…。