TR祭りとProphet祭りの同時開催でまさに「盆と正月が一緒に来た」状態のなか、あやうく見過ごすところでした。
「Voltage Modular」のCherry Audio社が「JUNO-106」をモデリングしたソフトウェアシンセ「DCO-106」をリリースしました。ただいま$25のお値打ち価格で絶賛ダウンロード発売中!です。
Cherry Audio社といえば新たなモジュールを$10くらいから追加購入していけるソフトウェア版モジュラーシンセサイザー「Voltage Modular」が有名ですが、今回リリースされた「DCO-106」はモジュールではありません。AU/VST/AAXプラグインおよびスタンドアローン起動が可能な、単独のソフトウェア商品です。
実は「Voltage Modular」にも「JUNO-106」をエミュレーションしたモジュール「DCO-60」があります。
こちらを見てもらった方が早いでしょうか。
「DCO-106」はこれを機能強化して、エフェクトユニットをのせて独立させた感じですね。
なお「DCO-60」の方はバンドルのみの販売($39)で、もちろんプラットフォームの「Voltage Modular」も必要になります。
「JUNOだけ単独で欲しい!使いたい!」という場合は$14もお得な価格で購入可能になるわけですね。
で、起動するとこんな感じです。
ルックスだけでもテンションあがりますが、アルペジエーターも楽しいし音もすごく良いです。
ただし、8GBメモリおよびQuad-core CPUが推奨と、スペック上の必要要件はちょっと高め。でも、うちのちょいまえ世代のDual-core MackBook Proでもぜんぜん平気なので、いまの普通のPCならたぶん問題ないでしょう。
機能的には実機からLFOが強化され、アルペジエーターとリバーブ、ディレイ(BPMシンク機能あり)が追加搭載されています。ポリ数は最大16で、ユニゾンモードあり。ほかにもMPEのサポートや実機のSysExも完全互換と、MIDIにも抜かりはありません(で、手持ちの「JU-06」とやりとりできるか?と思って調べたらBoutique側がいろいろ対応してませんでした。残念)。
なおJUNO系プラグインの有名どころではTAL-U-No-LXがありますが、あちらは「JUNO-60」のモデリングなので、個人的にはだんぜん「DCO-106」推しですね。まぁ「106」の音の方が好きってだけですけど。
ちなみにCherry Audioのショップアカウントを持っていれば、インストールしてデモモードでのお試しも可能です(30日の起動制限とサウンドへの周期的なノイズ付加あり)。
アカウントを持ってない方もこれを機会に登録して、ついでに「Voltage Modular」にも手を出してみるのはいかがでしょうか? 「Nucleus」もいまなら$0ですしね。