Cherry Audio社からARP 2600シンセサイザーをエミュレーションしたソフトシンセ「CA2600」がリリースされました。「DCO-106」に続く、同社の単独ソフトウェア第二弾です。同じく「Voltage Modular」のモジュール版からのスピンオフ、かつ強力にパワーアップしての登場となります。
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さて、ARP 2600シンセサイザーといえばKORG社がまさに「本物」を限定復刻して話題になりました。さらにはBehringer社もデスクトップでも使えるコンパクトな19インチラック版のクローンを出荷準備中。
プラグインではArturia社の「ARP 2600 V」にSONiVOX社の「TIMEWARP2600」と、ハードでもソフトでも大人気のシンセサイザーです。
Cherry Audio版はモノ/デュオフォニックで、各種プラグインのほか、スタンドアローンでも使用可能。
オシレーター1には(オリジナルのノコギリ波とパルス波のみの構成から拡張されて)他のオシレーター同様に三角波とサイン波が加わりました。パルス波はPMWも可能ですね。サブオシレーターも追加されてます。
フリケンシーもフィート表記のセレクト式になり、使いやすくなってます。
フィルターは2/4ポール・ラダー方式で、ローパス、ハイパス、バンドパスが切り替えられる仕様です。
もちろんセミモジュラーなので、パッチングなしでも基本的な音づくりは可能になってます。
ほかに目立つところでは、6波形の独立したLFOが追加されてます(オリジナルはVCOを消費して、フリケンシーを「LO」モードにしてLFOとして使う仕様です)。
またエフェクトとして、ディストーション、ディレイ、リバーブも搭載です。よく見るとディレイのフィードバックコントロールに、あらかじめモジュレーションホイールがパッチングされているのがわかります。スタンドアローンでのキーボードプレイの想定でしょう。
LFOには「Sync」も装備されているため、プラグイン時はホストのテンポにも同期できます。LFOディレイもあります。
あと、地味ですがパッチポイントの各所にビジュアルアイコンが追加されて、視認性もよくなりました。全体を見てもコンパクトにまとめられていて、音づくりしやすい感じになっていると思います。ちょっとさわってみましたが、個人的には「ARP2600 V」よりも扱いやすいです。
で、お約束。スキン切り替えで、3種類の筐体バリエーションも楽しめますね。
ちなみにこちらは「Voltage Modular」版の「SynthVoice」モジュール。
「2600」と「Odyssey」の中間っぽい感じで、さらにコンパクトです。
「Voltage Modular」版は、他のモジュールとの併用が可能という利点がありますし、JUNO-106のエミュレーション「DCO-60」とのバンドルなので、モジュラーシンセとして使う分にはこちらもお得かもしれません。
試用もできるよ!
さて「CA2600」ですが、こちらも「DC-106」と同様に30日間試用可能なデモ・モードが用意されています。周期的にノイズが乗るなどの制限はありますが、購入前のトライアルには充分でしょう。
ちなみに試用には、Cherry Audio Storeアカウントが必要になります。ダウンロードページの「Create an Account」から作成してください。